🎃マスクの下は、鼻呼吸?🎃
長い、マスク生活が続いていますね。
幾分か気候が過ごしやすくなったとはいえ、まだまだマスクをしていると暑い、息苦しい。
気が付くと、息苦しくて口を開けて、はぁ~と呼吸していませんか。
実は、この「口呼吸」は、さまざまな病気のリスクを高めるということが分かっています。
*呼吸は、本来、鼻でするのが正常な状態です。
老若男女問わず、人間の構造上、鼻で呼吸できるようにできています。
鼻で呼吸する方が、口でするより、取り込める酸素の量が多いことも分かっています。
鼻の繊毛(鼻毛)や、粘液(鼻水)は、ウイルスや汚染物質の侵入を防いでくれます。
また鼻で吸った空気は、鼻の中を通る間に温められて、肺に入ります。
口呼吸のままでは、冷たい外気のまま肺に届き、肺の免疫力が低下してしまいます。
せっかく加湿器や空気清浄機を部屋に置いてても、口呼吸していると、
口、気道、肺が乾燥し、その効力が薄れてしまうんですね。
*歯並びにも影響する、口呼吸。
口呼吸しているということは、口が常に開いたままになっているということ。
この間、口を閉じる筋肉は、使われず緩んだままなのです。
口の周りには、たくさんの筋肉が張り巡らされています。
口を開ける筋肉、閉じる筋肉、噛む筋肉、舌を動かす筋肉・・・
口笛を吹くような尖らせたりするのも、唇や周りの筋肉です。
これらの筋肉が作用する力が、お互い口元のバランスをとっているのです。
口元が緩んでいると、この筋肉のバランスが崩れ、
歯並びが悪くなったり、上下のかみ合わせが開くようになります。
歯を正常な位置に並べてくれるのも、口の周りの筋肉の影響が大きいのです。
気が付いたら、なんか出っ歯になってきてる??なんて、ビックリしますよね。
これは、お子様から大人の方まで、どの年齢にも起こりうることです。
本当によくあることなんですよ。
また、幼少期から口呼吸が癖になっており、そのまま成人してしまうと、
睡眠時無呼吸症候群になるなど、全身的な病気の心配も出てきます。
その他にも、口の中が乾燥しやすい状態になり、
・歯が着色しやすくなる。
・むし歯や歯周病のリスクがあがる。
・口臭
・咽頭粘膜の乾燥や扁桃への乾燥刺激により、扁桃肥大などの慢性炎症が起きやすくなる。
などの影響も出てきます。
もし、「口元がゆるんでいる」と思い当たる方は、是非!
今からでも遅くないので、お口まわりの「リハビリテーション」をしてあげましょう。
*あいうべ体操
最近では、メディアでもよく取り上げられ、ご存知の方も多いのですが、
口の周りの筋力が低下している時に行う、トレーニングです。
「あ」、「い」、「う」、「べ」という単語に、口の動きの基本がすべて含まれています。
簡単で、覚えやすく、年齢も問わないので、やはり最も行いやすい方法だと思います。
①「あ~」と大きく口を開けます。
②「い〜」と口を横に広く開きます。
③「う〜」と唇を前につきだします。
④「べぇ〜」と舌を思い切り前に突き出し、そして下に伸ばします。
これを、1日に30回を目安に続けます。
声は出しても出さなくても構いません。
1回あたりおよそ5秒と計算して、3分前後でできます。
やり始めた頃は、意外と、口が疲れた~!と感じると思います。
でも、それほど普段動かせていないということ。
まずは、10回を朝、昼、晩、でもいいですね。
「歯磨きの後に必ず、10回!」
お昼は歯磨きできない方もいらっしゃるかと思うので、
まずは朝、晩だけでもいいですね。
「継続は力なり。」
ちなみに院長は夜、子供が寝る前、一緒に30回、ほぼ毎日行っています(笑)
子供と一緒にすると、「やらねば精神」も相まって一石二鳥で、オススメですよ。